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レーススリット加工
テープやフィルムなどのロール状の素材を、旋盤(レース)を用いて細かくスリット(切れ目)を入れる加工技術です。高速回転する素材に刃を当てて精密にカットすることで、均一な幅や形状のスリットを実現します。特に粘着テープや特殊フィルムの加工に適しており、製品の用途に応じた細幅化や形状調整が可能です。
東研化工ではフォームテープ、基材レステープ、金属箔テープなど、様々なテープをレーススリットにて裁断しています。かかる原反の最大幅は約1650mm幅です。
最小幅量産実績としては0.8mm幅でのスリットがございます。またスリット可能な原反直径はΦ300mm前後までのものは日常的に作業しています。また出来上がりの条件によってはΦ500mm程度まではスリットすることも可能です。 -
リワインドスリット加工
テープやフィルムなどのロール状の素材を、一度巻き戻しながらスリット(切れ目)を入れ、再び巻き取る加工技術です。スリッターと呼ばれる刃を使用し、幅を調整しながら複数の小巻に仕上げます。均一な幅や巻き取りの精度が求められる製品に適しており、粘着テープや光学フィルム、包装材などの加工に広く活用されます。素材に合わせた刃の選定や張力調整により、高品質な仕上がりを実現します。
東研化工では最大幅1200mm程度まではリワインドスリット可能です。また1000m巻き等のいわゆるジャンボロールについても対応可能です。
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巻き替え加工
ロール状のテープやフィルムなどの素材を、別の芯や形状に巻き直す加工技術です。用途に応じてロールの巻径や幅を調整したり、不良部分を取り除いたりするために行われます。特に粘着テープや特殊フィルムの加工に用いられ、使用しやすい形状に整えることで、後工程の作業効率を向上させます。また、巻き替え時には張力調整を行い、シワやズレを防ぎながら均一に仕上げることが重要です。
東研化工では1インチコア、1.5インチコア、3インチコア、2インチコア、6インチコアへの巻替えが可能です。
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トラバース(ボビン)巻き
テープやフィルムなどのロール状の素材を、ボビン(中芯)に均一に巻き取る加工技術です。特に細幅のテープや長尺のフィルムを効率的に収納し、使用しやすくするために用いられます。均一な張力で巻き取ることで、シワやズレを防ぎ、高品質な仕上がりを実現します。粘着テープや電線用テープ、医療用フィルムなどの加工に適しており、自動機での使用や作業効率の向上に貢献します。
東研化工では粘着テープでの加工実績がございます。テープ貼り付けにおける自動化案件には今後重要な加工となることが予想されます。
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ラミネート加工
フィルムやテープなどの素材に別の薄いフィルムを貼り合わせ、強度や耐久性を向上させる加工技術です。接着剤や熱圧着を用いて、異なる素材を一体化させることで、防水性や耐摩耗性、耐薬品性などの特性を付加できます。主に粘着テープ、パッケージフィルム、工業用シートなどの製造に用いられ、用途に応じた機能性向上が可能です。
東研化工では3-8層のラミネート加工を日常実施しております。またスジ貼り加工も多数実績がございます。
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プレス加工
金型を使ってテープやフィルムなどのロール状の素材を打ち抜き、指定の形状に加工する技術です。この中でもダイカット加工は、専用の刃型(ダイ)を用いて素材を型抜きする方法で、複雑な形状でも高精度に量産できます。主に粘着テープの成形や電子部品用フィルム、工業用シートの加工に活用されます。金型には平板型や回転型があり、用途に応じた選択が可能です。ズレやシワを防ぐため、圧力や位置調整が重要です。
東研化工では平版プレス機で最大1000mm角程度までの打ち抜きが可能です。またテーブル型プレス機や連続自動プレス機による精密な加工品の作製も可能です。
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ロータリー加工
円筒状の回転刃(ロータリーダイ)を用いて、テープやフィルムなどのロール状の素材を連続的に型抜きする加工技術です。ダイカット加工の一種で、回転しながら高速で打ち抜くため、大量生産に適しています。特に、粘着テープや工業用フィルム、医療用シートなどの精密な形状加工に利用されます。ロータリー加工は、ズレやシワを抑えながら高精度に加工できるため、安定した品質が求められる製品の製造に最適です。
東研化工では幅300mmまでの加工が可能です。
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高速裁断
テープやフィルムなどのロール状の素材を、高速で連続的にカットする加工技術です。専用の刃やロータリーカッターを使用し、短時間で大量の素材を均一なサイズに切断できます。特に、粘着テープや工業用フィルム、包装材の製造に活用され、精密な寸法管理が求められる製品にも対応可能です。切断方法には、直線カットやダイカット、スリット加工などがあり、用途に応じた最適な加工が選ばれます。
東研化工では幅600mm程度までのロール品で連続裁断可能です。またカット直前にラミネート機構があるためロールtoロールで様々製品のシート加工ができます。